フランス戦のニュース(2007/ 1/23 掲載、2/ 9 更新)
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■試合を終えて、アルゼンチン代表の選手・スタッフらはそれぞれ夜中から帰還の途に着いた。
■アルゼンチンがパリでフランスに勝利したのは 1978/ 5/18 の試合まで遡り、マリオ=ケンペス[FW]のゴールで0−1でアルゼンチンが勝利。その後、1978/ 6/ 6 アルゼンチンW杯でも対戦し、アルゼンチンがダニエル=パサレラ[DF]・レオポルド=ルケ[FW]のゴールで2−0で勝っている。だが、D=マラドーナ時代の 1986 年には破れており、フランス戦はそれ以来となる。
尚、アルゼンチン vs.フランス戦は年内にもう一度 行われる予定。
■明日 17:00(アルゼンチン時間)Saint Denis の le Stade de France でキックオフ。
アルフィオ=バシーレ監督(63)が朝 先発メンバーを明らかにした。
【FW】H=CRESPO, J=SAVIOLA
【MF】'Lucho'GONZALEZ, E=CAMBIASSO, F=GAGO, J=ZANETTI
【DF】G=HEINZE, G=MILITO, R=AYALA, N=BURDISO
【GK】R=ABBNDANZIERI |
※ 非常事態の布陣。バシーレ監督の説明によればフォーメーションは4−4−2で、エンガンチェは置かず、4人の中盤でボールをハンドリングする。初招集・初出場となるF=ガゴ[MF]は復調。4バックでは初めてJ=サネッティ[DF]を中盤の右に配置し、右DFにはドイツW杯でホセ=ペケルマン前監督が採ったのと同じくCBのN=ブルディッソを当てた。
■フランス代表のレイモンド=ドメネク監督が練習を終えた夕方 先発メンバーを発表した。
【FW】D=TREZEGUET, T=HENRY
【MF】F=MALOUDA, P=VIEIRA, C=MAKELELE, F=RIBERY
【DF】E=ABADAL, J=ESCUDE, S=SQUILLACI, W=SAGNOL
【GK】G=COUPET |
※ 昨年のドイツW杯のフォーメーション4−2−3−1から変更。DF陣に負傷者が相次いで、CBはレギュラーが不在。リリアン=テュラム[DF]はベンチ入りするが、ふくらはぎの負傷が回復しておらず、同監督によれば「奇跡がない限り試合には出ない。」 また、ジェレミー=トゥララン[MF]は欠場。
■パブロ=アイマール[MF]・アルド=ドゥシェル[MF]が離脱し、追加招集もない状況で、アルゼンチン メディアもアルフィオ=バシーレ監督(63)がどんなチームを組んで戦うのか掴めていない。中盤は残り5人で、加えて、初招集のフェルナンド=ガゴ[MF/Real Madrid]もプレー出来るまでには右脚の状態が戻っていないとも報じられている。トップ下は1人の場合は 'ルチョ' ゴンサレス[MF]ではなくセルヒオ=アグエロ[FW]が入って実質3トップとなる可能性も予想されている。バシーレ監督は追加招集が予想されたアンドレス=ダレッサンドロ[MF/Real Zaragoza]については会見でも言及していない。
現状、アルゼンチン メディアで予想されているアルゼンチン代表の先発(4−3−1−2)は次の通り:
【FW】H=CRESPO, J=SAVIOLA
【MF】'Lucho'GONZALEZ or S=AGUERO,
E=CAMBIASSO, F=GAGO or L=SOMOZA, 'Lucho'GONZALEZ or J=GUTIERREZ
【DF】G=HEINZE, G=MILITO, R=AYALA, J=ZANETTI
【GK】R=ABBONDANZIERI
■アルフィオ=バシーレ監督(63)が午前パリ市内で会見を開いた:
「フランス代表はヨーロッパF.B.に影響を持って、いつも試合で目にすることが出来る選手を持つことが出来る。レイモンド=ドメネク監督は昨年のドイツW杯で決勝に残ったチームのスキームを維持している。それはチームが完成していることを意味する。〜」と指摘。フランス代表と試合をする目的は(ブラジル戦・スペイン戦と同様に)チーム レベルの改良にあり、「(アルゼンチン代表には)もっと時間が必要で、望ましいチームとしてまとまるために練習が必要だ。」と現状を語った。また、ディエゴ=ミリート[FW]の近年の成長と活躍を賞賛した。
同席したキャプテンのロベルト=アジャラ[DF](33)もコメント:
フランス代表の注意すべきとしてカウンター パートとなるティエリー=アンリ[FW]の名を挙げ、「試合を決してしまう唯一の選手。だから、特別な注意が必要だ。」と指摘。また、この夏のコパ アメリカ ヴェネズエラ大会が代表としての花道となるのではとの見方にはこれを否定。「one more an oppotunity. フォームを維持している時はいつでも代表入りに挑戦していく。」と南アフリカW杯への意欲を示した。尚、アジャラはこの試合に出場すると、代表キャップ数がディエゴ=シメオネ(エストゥディアンテス デ L.P.監督 1988 - 2002)の記録を抜いてアルゼンチン歴代最多の107となる。
■フランス代表のDF陣に負傷者続出。レイモンド=ドメネク監督はドイツW杯でリリアン=テュラム[DF/Barcelona]と鉄壁のCBを組んでいたウィリアム=ギャラス[DF/Arsenal]が負傷したためフィリップ=メクセス[DF/Roma]を招集していたが、これも代表合流後に第五中足骨の炎症が思わしくないことが確認されてメンバーを離脱。マシュー=フラミニ[MF/Arsenal](22)・ジュリアン=ロドリゲス[DF/Olympique de Marseille](27)を追加招集した。共に代表初招集。ジャン-アラン=ブームソン[DF/Juventus]は故障中で招集されていない。
さらに今回のメンバーでは、守備の要のL=テュラムがふくらはぎを負傷しており、セバスチャン=スキラッチ[DF/Olympique Lyonnais]も負傷を抱えて、共に出場が微妙。2/ 4 の試合ではエリック=アビダル[DF/Juventus]も負傷して途中交替している。
■フランス代表FWダヴィド=トレゼゲ[Juventus](29)は初めて母国アルゼンチンとの一戦を迎える。亜スポーツ紙「Ole」のインタビューに「もしゴールを決めてもオレ知らないってことで。(笑) 友達らはアルゼンチンに勝って欲しいって言っているよ。」と陽気に答えている。
トレゼゲはゴンサロ=イグアイン[FW]のケースと同じく、両親共にアルゼンチン人で、サッカー選手だった父親のホルヘ(父親の名前も同じ)がフランスでプレーしていた時に同地のルーアンで生まれた。2歳でアルゼンチンに戻って成長すると、17歳でC.A.プラセンテでプロ デビュー。出場機会は2年間で僅か5試合で、1995 年ASモナコ[FRA]に移籍して花 開いた。ユヴェントスで 2001-2002 セリエA得点王、2001-2002 セリエA年間最優秀選手。そして、国代表としては、「成功するにはチャンスが大切だと思った。」とフランスを選択して20歳でデビュー(1998/ 1/28 スペイン戦)。以後、W杯には優勝したフランス大会・日韓大会・ドイツ大会、ヨーロッパ選手権も優勝した 2000 年ベルギー&オランダ大会、2004 年ポルトガル大会と全てに出場。2000 年のヨーロッパ選手権 決勝では延長でゴールデン ゴールを決めてフランス最強時代を演出したが、ドイツW杯決勝のPK戦ではチームで唯一ゴールを外して失意に終わった。国籍はフランス・アルゼンチンの両方を持つ。
フランス代表では2トップを組む場合ティエリー=アンリ[Arsenal]とのコンビネーションは何故か悪く、ドイツW杯から控えに回ることが多くなっている。代表として奪ったゴールは34で、現役ではアンリの39に続く。
■アディダスのシャンゼリゼ店で 11/30 から選手らのサイン会が開かれた。出席したのは、アルゼンチン代表のハヴィエル=サヴィオラ[FW]・エステバン=カンビアッソ[MF]、フランス代表のパトリック=ヴィエラ[MF/Inter](キャプテン)・ジブリル=シセ[FW/Olympique de Marseille]。アディダスは両チームの用具スポンサーとなっている。
■アルド=ドゥシェル[MF/Deportivo la Coruna](27)が左脚のオーバーロードより代表メンバーを離脱。パブロ=アイマール[MF/Real Zaragoza]に続いて2人目の脱落で、中盤は5名で戦うことになる。計19名。
アルゼンチン代表は 9:30〜15:30(ヨーロッパ中央時間)練習を行う予定。
■ボランチの第一候補はフル代表初招集のフェルナンド=ガゴ[MF/Real Madrid](20)になる見込み。1週間前に傷めた右脚の筋肉の回復が不安視される場合はレアンドロ=ソモサ[MF/Villarreal C.F.](26)に替わると見られる。
各選手は 2/ 5 フランスのパリに集合する予定。
→ 2/ 4、すでにアルゼンチン選手13名が宿舎となるパリの Hotel Evergreen Laurel de Paris に到着。
■アルフィオ=バシーレ監督(63)が選手らの招集具合と訪問中のスペインでの段取りに困惑している様子。第一に、試合をフランスで行うため、トルネオ クラウスーラ[後期選手権]に入って48時間しか自由にならない国内組を使えない。「これは私のチームじゃない。私が唯一の監督である限り。」とメディアの記者に漏らしている。
■フランス代表のレイモンド=ドメネク監督が代表メンバー22名を発表した。
【FW】ティエリー=アンリ、ダビド=トレゼゲ(昨年11月に左大腿を負傷して戦線離脱し、代表復帰)、ジブリル=シセ(脚の骨折からドイツW杯出場を逃し、8ヵ月ぶりで代表復帰)、ニコラ=アネルカ、フランク=リベリーなど7人を集める
【MF】クロード=マケレレ、パトリック=ヴィエラなど4名
【DF】リリアン=テュラム、ウィリー=サニョルなど9名。負傷したウイリアム=ギャラスに替わってフィリップ=メクセスを招集
【GK】グレゴリー=クーペなど2名
いつものようにベスト メンバーを揃えた。内、オリンピック リヨン[FRA]の選手が最多の7名を占める。
また、同監督は「アルゼンチンは同じレベルのチームを2つか3つ作れるほど豊富なタレントを持っている。」と評し、「我々はそのようなライバルとたくさんの試合をする必要があるのだ。」とフランスでの会見で語った。
ヨーロッパはすでにユーロ 2008 オーストリー&スイス大会の予選に入っており、フランスは現在3位イタリア・同首位スコットランド・同4位ウクライナなどと同じ最難関のグループに属して得失点差1で首位を追走(3勝0分1敗。1敗はアウェーでのスコットランド戦の1−0で、イタリアにはホームで3−1で勝利)。3/24 に第4節リトアニア戦を控えており、実戦態勢。
■フェルナンド=ガゴ[FW/Real Madrid](20)が右脚の筋肉を傷めているが、単にオーバーロードによるものと解り、試合参加できる見通し。
■フェデリコ=インスーア[MF]に替わる司令塔として招集を受けているパブロ=アイマール[MF/Real Zaragoza](27)が左膝を捻挫。リーガ エスパニョーラ第20節デポルティヴォ ラ コルーニャ[ESP]戦で激しい痛みを訴えて64分にベンチに退いた。アイマールは昨年10月・12月にも同箇所を捻挫し、今回の初診では新たな捻挫が確認された。
→ 内側側副腎帯を傷めていることが明らかになり、全治3週間〜1ヵ月。代表メンバーを離脱。
■アルフィオ=バシーレ監督(63)が招集した選手らの試合を視察にスタッフらとヨーロッパへ出発した。マドリードに到着して、スペイン・イタリアの後、ドイツ・フランスにも脚を運ぶ。
エセイサ国際空港でのインタビューでは、選手らとは一緒に風呂に入り、食事をし、コミュニケーションを測るとした。また、ゴンサロ=イグアイン[FW/Real Madrid](19)のアルゼンチンへの国籍変更に伴う代表招集については言及を避け、「自分のプレッシャーになっている選手だ。騒がないことが必要だ。」と語った。
帰国せずにそのまま試合会場のフランスへ移動する。
■'ココ' アルフィオ=バシーレ監督(63)が代表メンバー21名を発表。
コパ アメリカの強化試合と見られたが、全員ヨーロッパ組で占められた。
代表メンバーの多くが長期故障の状況にある:カルロス=テヴェス[FW/West Ham United]、リオネル=メッシ[FW/Barcelona]、マキシミリアーノ=ロドリゲス[FW/Atletico de Madrid]、ファン=パブロ=ソリン[MF/Hamburger SV]、パブロ=サバレタ[MF/Espanyol]、ゴンサロ=ロドリゲス[DF/Villarreal C.F.]。
以下、太字は 2006 W杯メンバー。★はA代表初招集。 |
TD
|
−
|
Alfio BASILE[AFA] |
LA NACION
採 点
|
Ole
採 点
|
Posi.
|
No.
|
Name
|
Club
|
Birth
|
Height
|
Weight
|
FW
|
9
|
Hernan CRESPO |
Inter |
1975/ 7/ 5 |
184
|
78
|
5
|
5
|
7
|
Javier SAVIOLA |
Barcelona |
1981/12/11 |
169
|
62
|
7
|
8
|
|
Gabriel MILITO |
Real Zaragoza |
1984/ 2/ 5 |
169
|
73
|
評価なし
|
評価なし
|
|
Sergio AGUERO |
Atletico de Madrid |
1988/ 2/ 5 |
170
|
69
|
評価なし
|
評価なし
|
|
Lisandro LIPEZ |
Porto |
1987/ 6/24 |
170
|
65
|
|
|
MF
|
|
Pablo AIMAR
|
Real Zaragoza
|
1979/11/ 3 |
170
|
62
|
|
|
16
|
'Lucho' Luiz GONZALEZ |
Porto |
1981/ 1/19 |
185
|
75
|
4
|
5
|
19
|
Esteban CAMBIASSO |
Inter |
1980/ 8/18 |
177
|
78
|
8(7)
|
8
|
|
★Jonas GUTIERREZ |
Real Mallorca |
1981/ 1/26 |
185
|
77
|
評価なし
|
評価なし
|
|
Aldo DUSCHER |
Deportivo la Coruna |
1979/ 3/22 |
174
|
72
|
|
|
|
Leandro SOMOZA |
Villarreal |
1981/ 1/26 |
185
|
77
|
|
|
5
|
★Fernando GAGO |
Real Madrid |
1986/ 4/10 |
178
|
65
|
7(5)
|
7
|
DF
|
2
|
Roberto AYALA
|
Valencia |
1973/ 4/12
|
177
|
75
|
6
|
6
|
15
|
Gabriel MILITO |
Real Zaragoza |
1978/ 9/ 7 |
176
|
70
|
9(7)
|
9
|
4
|
Nicolas BURDISSO |
Inter |
1981/ 4/12 |
182
|
81
|
6
|
5
|
6
|
Gabriel HEINZE |
Manchester United |
1978/ 3/19 |
178
|
78
|
6
|
7
|
|
Rodolfo ARRUABARRENA |
Villarreal |
1975/ 7/20 |
178
|
72
|
|
|
8
|
Javier ZANETTI |
Inter |
1973/ 8/10 |
178
|
73
|
5(6)
|
6
|
|
Fabricio FUENTES |
Villarreal |
1976/10/13 |
182
|
81
|
|
|
GK
|
1
|
Roberto ABBONDANZIERI
|
Getafe |
1972/ 8/19
|
185
|
88
|
6
|
6.5
|
|
Leonardo FRANCO |
Atletico de Madrid |
1977/ 5/20 |
188
|
79
|
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「LA NACION」の採点の( )は選手らの解説入りで発表されたものの数字。 |
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