なんとロナウド[FW]への接触に3度のPKが与えられる・・・初の黒星で首位を明け渡す


  world cup 南米予選
第6節 ブラジル戦[国際A]

 【日 時】2004/ 6/ 2 21:40(日本時間 翌 9:40)〜
 【会 場】ブラジル ベロ オリゾンテのミネイロン スタジアム
予選
2位
FIFA
1位
ブラジル
1−0
アルゼンチン
予選
首位
FIFA
5位
2−1
16', 68', 84' RONALDO
Ze ROBERTO, 34' CAFU, 45' KAKA

79' SORIN
32' J=MASCHERANO, 81'P=AIMAR, 81' J=ZANETTI
 


クレスポ
'キリ'=ゴンサレス     C=デルガド → 36' ロサレス → 60' サヴィオラ

L=ゴンサレス → 60' アイマール
ソリン  
 サネッティ
マスチェラーノ
エインセ    

サムエル
     キロガ

監督:マルセロ=ビエルサ

カヴァジェロ
 


ロナウド   
 ルイス=ファビアーノ

カカ → 73' バティスタ
ゼ=ロベルト
ジュニーニョ=ペルナンベカーノ
→ 73' アレックス
ロベルト=カルロス
エジミウソン
   カフー
ロッキ=ジュニオール 
     ファン

監督:カルロス=パレイラ

ジ ダ
 

 セレソン・・・2002 W杯以後レギュラーに大きな変化はないが、更なる逸材がひしめく SUB-23 組が徐々に台頭。アテネ五輪出場を逸してブラジルの焦点はドイツW杯へ。
 基本フォーメーションは伝統の1−4−4−2だが、今予選は単独で局面を打開できるウルトラ エースのロナウドを頼んで1トップとし、得点源のリヴァウド[MF]を1.5列目に(→ 現役引退騒動によりカカの正位置となるか)、両サイドの攻撃的MFが絡む1−4−2−3−1の形が続く。ロナウド・カカ・ロナウジーニョのトライアングルが攻撃の要。前線から中盤にかけては余りあるタレントに加えて若手の成長 著しく(次期 第3のFWアドリアーノ・ルイス=ファビアーノ・リカルド=オリベイラ[FW]、ジエゴ・ニウマール[トップ下]、国内最高のドリブラー ロビーニョ[LH]、ジュリオ=パプティスタ・ドゥドゥ=セラレンセ・エドゥ[ボランチ]・・・)、どのレギュラーが欠けても戦力のダウンはない。4バックの最終ラインは不動の陣容だが、2002 W杯当時からウイーク ポイントとされたCBはバック アッパーが育っておらず、また、両SBはレギュラーとサブのレベル差が大きく、ロベルト=カルロスが欠場した第3・4節は計4失点。得点はしばしば機能しないシステムより前線の選手個人の決定力や自由なひらめきによるものが目立ち、国内的にも評価されている。
 ブラジルを指揮する Carlos Albert PARREIRA は 1994 W杯を制し、2002 W杯後に再び代表監督に就任。

試合展開
 アルゼンチンはP=アイマール[MF]までが先発を外れ、前半早々にC=デルガド[FW]が負傷して満身創痍。それでも慎重に優勢に試合を進めながらロナウド[FW]の真正面へのPKによる1点ビハインドで前半を終了。
 すると、後半は展開が一転、調整不良のJ=サヴィオラ[FW]・P=アイマール[MF]の投入(クレスポ・サヴィオラの同時起用)は効を奏せず、またもタックルを受けたロナウドにPKが与えられてネット左隅に決められる。終盤、右からのクロスをアイマールがヘディング シュートし、ゴール ポストの跳ね返りをJ=P=ソリン[MF]が押し込んで1点差に。この後アルゼンチンが盛り返して同点の場面があったが、ジダ[GK]が好セーブ。そして、ロスタイムに入って縦パスを受けたロナウドのドリブルをカヴァジェロ[GK]が止めると、これに対してまたもペナルティ判定。なんとロナウドにPKによるハット トリックを献上して試合終了。
 ミネイロン スタジアムはロナウドが国内デビューしたクルゼイロのホーム。
試合後のコメント
 この試合のコロンビアのオスカル=ルイス主審に対してアルゼンチン代表が怒りを爆発させた。
 H=クレスポ[FW]のコメント:
 「ロナウドがジャマイカのユニフォームを着ていたら審判がPKを与えていたかどうか分からない。」
 J=P=ソリン[MF]のコメント:
 「2つ目のゴールは疑わしい。3つ目のは(審判として)恥だ。」
見どころ
 ここまで無敗同士の一戦。
 ブラジルとのスーペル クラシコは 2001/ 9/ 5 ブエノス アイレスのエル モヌメンタルでの 2002 W杯 南米予選 第15節以来。すでに本戦出場を決めていたアルゼンチンはM=ガジャルド[MF]のゴールなどで2−1で勝利。その前、2000/ 7/26 サン パウロでの第6節はM=アルメイダ[MF]がゴールを決めたが、3−1でアルゼンチンは予選唯一の敗戦を喫している。
 1916 年に始まる両者の公式記録は全86試合で、アルゼンチンが33勝32敗21分、141 得点 130 失点。最大ゴール数は、アルゼンチンが 1940/ 3/ 5 ブエノス アイレスで6−1、ブラジルは 1945/12/20 リオデジャネイロで6−2を記録。
 累積:J=SAVIOLA[FW], P=AIMAR[MF], A=D'ALESSANDRO[MF], L=GONZALEZ[MF],
     R=AYARA[DF], W=SAMUEL[DF], D=PLACENTE[DF], F=QUIROGA[DF]
 累積:R=AYARA[DF]
 
 

ニュース(2004/ 5/21 掲載、6/ 3 更新)
アルゼンチン代表
P=アイマール[MF]が恥骨結合炎により出場せず、L=ゴンサレスに替わる見通し。
■代表チームは 5/31 L=ゴンサレス[MF]ら最後の召集メンバーを加えて練習を行った。夜ブラジル ミナスジェライス州の Belo Horizonte へ到着。
 一方、セレソンのカルロス=パレイラ監督は 5/30 M=ビエルサ監督が1−3−3−1−3の布陣を採ると想定し、自攻撃陣をマークさせながら控え組(どのポジションにも2名以上の選手を召集)との紅白戦を行ったが、1−2と不安を残した。その調整と追加召集選手の到着により Belo Horizonte 入りはやや遅れる模様。
■5/27 にJ=サヴィオラ[FW]、5/28 にR=アジャラ[DF]・C=テヴェス[FW]が合流し、最後のC=デルガド[FW]のブエノス アイレス入りは 5/30 になる予定。デルガドは 5/19 メキシコでの国内戦で左脚を負傷していまだ痛みが退かず、出場が微妙になってきた。
 M=ビエルサ監督は 5/28 召集・合流が遅れている選手の穴を控え組で埋めながらブラジル戦に向けて戦術面を確認するテストをスタートしている。3トップに左から'キリ'=ゴンサレス・クレスポ・ロサレス(デルガドの替わり)。2トップ下には左にソリンが入り、アイマールと。1ボランチにはコロッチーニ(召集が有力視されるマスチェラーノの替わり)。4バックは左からキロガ(右からコンバート)・サムエル・エインセ・サネッティで、GKは引き続きカヴァジェロ。フォーメーションは第5節に続いて1−4−1−2−3。これに、FWはサヴィオラ・テヴェスが交替し、ブラジル戦は出場停止となるアジャラも参加。特にロング ボールのテストが垣間見られた。
 尚、アルゼンチン代表は国内組の追加召集を発表して全員合流した後、5/31 17:00 チャーター機で試合会場となるブラジルの Belo Horizonte へ移動する。
■恥骨結合炎によりビジャレアルに留まったままのJ=R=リケルメ[MF]について、医療報告を受けたAFA[アルゼンチン サッカー協会]は 5/26 第6・7節のメンバーから外れると発表。左のトップ下は国内から選出することになり、M=ビエルサ監督はC=テヴェス[FW]の召集に向けてボカ ジュニオルスを日参。尚、リケルメは来月に控えるコパ アメリカへの出場も厳しいと見られている。
 また、合流が遅れていたパリSGのJ=P=ソリン・G=エインセが 5/27 ブエノス アイレスに到着。
■代表チームは 5/24 朝10時よりエセイサにあるAFA[アルゼンチン F.B.協会]のスポーツ コンプレックスでルイス=マリア=ボニーニ フィジカルコーチの下 練習をスタートした。H=クレスポ[FW]・'キリ'=ゴンサレス[FW]・J=サネッティ[MF]・F=キロガ[DF]のほか、国内組のM=ゴンサレス[FW]・M=ロサレス[FW]が姿を見せている。A=ダレッサンド[MF]は回復の状態を見極め、可能ならばパラグアイ戦への出場が検討されるが、状況は厳しい。
 5/25 には、レアル マドリードへの移籍が決まったW=サムエル[DF]を含めて、スペイン組が次々 合流。
■J=R=リケルメ[MF]が 5/14 所属するビリャレアルでのリーグ戦で脚のそけい部を傷めたが(恥骨結合炎)、負傷の程度は不明。アルゼンチンは主力メンバーに故障が続出し、累積警告を多数 抱えながら予選の山場を迎えることに。
■A=ダレッサンドロ[MF]が 5/19 所属するウォルフスブルグでの練習中に大腿部の筋肉を負傷し、アルゼンチン メディアは第6・7節への出場はなくなったと伝える。
セレソン
■FIFA創立 100 周年記念試合ブラジル代表 vs. カタルーニャ地方代表が 5/25 スペイン バルセロナのカンプリウで行われ、ロナウド[FW]の2ゴールなどで5−2でセレソンが余裕の勝利。カルロス=パレイラ監督は「アルゼンチン戦・チリ戦に向けてよい練習になった。レギュラーも控えも万全だ。」と語った。この後セレソンはブラジルへ移動。
ロナウジーニョ[FW]・ルイゾン[DF]が欠場。左太股の故障による。
その他
【ウルグアイ】
■フェルナンド=コレア[FW]が 5/13 から1年間の出場停止処分に。第5節でのドーピング検査でコカインが検出。セバスティアン=エグレン[MF]も6ヵ月間の出場停止処分。2月のコパ リベルタドーレスのエル ナシオナル[ECU]戦でのドーピング検査でコカインが検出。
【コロンビア】
1トップのファン=パブロ=アンヘル[FW]が欠場。右膝を故障。
 

アルゼンチンが第6・7節の代表メンバーを発表(2004/ 5/20 掲載、6/ 6 更新)
■第7節はP=カヴァジェロ[GK]の欠場により、6/ 5、アテネ五輪出場権を獲得した SUB-23 南米選手権大会で召集されたヘルマン=ルクス[GK]を追加召集。
ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]が召集されている。
■5/30 残る国内組の召集メンバーが発表された。リーヴェル プレートからルイス=ゴンサレス[MF]、ボカ ジュニオルスからニコラス=ブルディッソ[DF]とロベルト=アボンダンシャリ[GK]が召集。アボンダンシェリは初召集。計20名。
■5/28 国内組のC=テヴェス[FW]が召集。
■5/23 国内組のマリアーノ=ゴンサレス[FW]、マウロ=ロサレス[FW]が召集。後者はM=ゴンサレスと共にアテネ五輪南米選手権大会で優勝し、昨年 雨で流れた当初のウルグアイ戦に続き2度目の召集。
 リーヴェル プレート・ボカ ジュニオルス等の国内組の召集の発表は 5/26 のコパ リベルタドーレス準々決勝 第2戦の後になる模様。
■M=ビエルサ監督は 5/19、第6節ブラジル戦(6/ 2 ブラジル・ベロ オリゾンテ)および第7節パラグアイ戦(アルゼンチン ブエノス アイレスのエル モヌメンタル)に召集する海外組の代表メンバー16名を発表した。
 トップ下にはP=アイマールが復帰し、J=R=リケルメがレギュラーに定着。ボランチは、故障開けで未だ万全ではないJ=S=ヴェロンは召集されず(第2節以降 出場なし)、E=カンビアッソ・M=アルメイダは脚の故障とあって、L=ゴンサレスなどの国内組か、MFとして発表されたD=プラセンテが入る可能性も。

 以下、太字は 2002 W杯メンバー。★は正規A代表 初召集。
 計22名。主力メンバーの故障が重なり、前節5名だった 2002 W杯メンバーが9名に戻る。
TD
 Marcelo BIELSA[AFA]
Posi.
No.
Name
Birth
Height
Weight
Club
FW
   Hernan CRESPO  1975/ 7/ 5
184
78
 Chelsea
   Javier SAVIOLA  1981/12/11
168
60
 Barcelona
   Cristian 'Kily' GONZALEZ  1974/ 8/ 4
175
71
 Inter 
   Mariano GONZALEZ  1981/ 5/ 5
177
66
 Racing Club
   Cesar DELGADO
 1983/ 8/18
175
75
 Cruz Azul[MEX]
   Carlos TEVEZ  1984/ 2/ 5
169
73
 Boca Juniors
  ★Mauro ROSALES  1981/ 2/24
171
68
 Newell's Old Boys
MF
   Andrez D'ALESSANDRO   1981/ 4/15 
 163 
 54 
 Wolfsburg 
   Juan Roman RIQUELME   1978/ 6/24 
 182 
 75 
 Villarreal 
   Pablo AIMAR
 1979/11/ 3
170
62
 Valencia
   Luiz 'Lucho' GONZALEZ  1981/ 1/19
185
75
 River Plate
   Juan Pablo SORIN  1976/ 5/ 5
171
68
 Paris S.G.
   Diego PLACENTE  1977/ 4/24
176
72
 Bayer Leverkusen
   Javier ZANETTI  1973/ 8/10
178
73
 Inter 
   Javier MASCHERANO  1984/ 6/ 8
178
77
 River Plate
DF
   Roberto AYALA
 1973/ 4/12
177
75
 Valencia
   Fabricio COLOCCINI  1976/ 8/31
183
78
 Villarreal
   Nicolas BURDISSO  1981/ 4/12
182
81
 Boca Juniors
   Walter SAMUEL  1978/ 3/22
184
81
 Roma 
   Gabriel HEINZE  1978/ 3/19
178
72
 Paris S.G.
   Facundo QUIROGA  1978/10/ 1
178
76
 Sporting de Lisboa
GK
   Pablo CAVALLERO
 1974/ 4/13
188
78
 Celta de Vigo
  ★Roberto ABBONDANZIERI
 1972/ 8/19
185
88
 Boca Juniors
  ★German LUX  1982/ 7/ 6
185
72
 River Plate
 

ブラジルが第6・7節の代表メンバーを発表(2004/ 5/25 掲載、6/ 2 更新)
■セレソンは 5/31、先発が確実視されたロナウジーニョ[MF]が左太股が張って強い痛みが退かないことによりアルゼンチン戦を欠場すると代表チームのドクターが発表した。チリ戦も欠場の見込み。また、バイエルン ミュンヘンへ移籍するレギュラーのルッシオに代わって召集されたルイゾン[DF]も同様の症状により欠場する。いずれもカカ[MF]の場合と同様にシーズン終了特有のものとの見方を示している。追加召集はない。
■セレソンはリオ デ ジャネイロで合宿をしているが、カカ[MF]が今シーズンのオーバー ワークで両かかとを痛めており、アルゼンチン戦はアレックスに替わる可能性が高くなっている。
マルコス[GK]が 5/29 練習中に左手首を負傷してメンバーを外れる。C=パレイラ監督は代わりに、ジュリオ=セザール[フラメンゴ]を追加召集した。
■ブラジル代表のカルロス=アウベルト=パレイラ監督は 5/24、第6節アルゼンチン戦および第7節チリ戦に召集する代表メンバー24名を発表した。
【FW】ロナウド[レアル マドリード]、ルイス=ファビアーノ[サン パウロ]、アドリアーノ[インテル]
【MF】アレックス[クルゼイロ]、エドゥ[アーセナル]、エジミウソン[リヨン]、フェリッピ[フラメンゴ]、
    ジルベルト=シルバ[アーセナル]、ジュリオ=バプティスタ[セビージャ]、
    ゼ=ロベルト[バイエルン ミュンヘン]、ジュニーニョ[リヨン]、
    クレベルソン[マンチェスター ユナイテッド]、
    ロナウジーニョ=ガウショ[バルセロナ]、カカ[A.C.ミラン]
【DF】ロッキ=ジュニオール[シエナ]、フアン[バイヤー レバークーゼン]、ルイゾン[ベンフィカ]、
    クリス[クルゼイロ]、カフー[A.C.ミラン]、ベレッチ[ビジャレアル]、
    ロベルト=カルロス[レアル マドリード]、ジュニオール[パルマ]
【GK】ジーダ[A.C.ミラン]、ジュリオ=セザール[フラメンゴ]、マルコス[パウメイラス]


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