予選も第二幕。今節からいよいよ 2002 W杯出場国との対戦に。アルゼンチン再び首位に立つ!


  world cup 南米予選
第5節 エクアドル戦[Home・国際A]

 【日 時】2004/ 3/30 20:30(日本時間 翌 8:30)〜  【会 場】ブエノス アイレスのエル モヌメンタル
予選
2位
FIFA
6位
アルゼンチン
0−0
エクアドル
予選
7位
FIFA
40位
1−0
63' H=CRESPO
53' R=AYARA, 83' L=GONZALEZ

32' E=TENORIO, 39' J=F=CEVALLOS,
 54' N=REASCO, 70' A=OBREGON


クレスポ
M=ゴンサレス → '67 テヴェス   C=デルガド → '67 ブルディッソ
ダレッサンドロ  
アイマール → '57 リケルメ
ソリン    

L=ゴンサレス
  C=ロドリゲス
エインセ    
    アジャラ

監督:マルセロ=ビエルサ

アボンダンシェリ
 


【FW】Carlos TENORIO → 後半 Franklin SALAS
【MF】Klever CHALA → Agustin DELGADO, Alfonso OBREGON, Marlon AYOVI, Edison MENDEZ,
    Edwin TENORIO → Jaime Ivan KAVIEDES
【DF】Ulises De la CRUZ, Ivan HURTADO, Giovany ESPINOZA, Neicer REASCO
【GK】Jose Francisco CEVALLOS

試合展開
 エクアドルやや押し気味に両者ノー ゴールで前半を終了。均衡が破れたのは後半15分、相手DFのマークを一瞬 外してA=ダレッサンドロ[MF]からのボールを受けた主砲H=クレスポ[FW]がペナルティー エリアの角放ったミドル シュートは低い弾道を描いてそれまで好セーブを見せていたエクアドルGK J=セバジョスのゴール右隅に突き刺さる! クレスポが雄叫びし、ダレッサンドロが抱きつく。更に、M=ゴンサレス[FW]に替わってC=テヴェス[FW]が投入されると流れはアルゼンチンとなり、ダレッサンドロは巧みなプレーで相手守備を翻弄。後半ロスタイムには後半にP=アイマール[MF]から替わったJ=R=リケルメ[MF]のFKがゴール ポストにあたるが、追加得点はならず、ホイッスル。大量得点が期待されたが、ともかくも勝利!
 勝点11でアルゼンチンが再び首位に!(暫定 → 確定)
見どころ
 4年前の 2002 W杯 南米選手権では、第5節アルゼンチン 2−0 エクアドル(2000/ 7/19)、第12節エクアドル 0−2 アルゼンチン(2001/ 8/25)とアルゼンチンが勝利。いずれもH=クレスポ[FW]が1ゴール。
 累積:J=SAVIOLA[FW], P=AIMAR[MF], A=D'ALESSANDRO[MF], W=SAMUEL[DF],
     D=PLACENTE[DF],F=QUIROGA[DF]
 
 

ニュース(2004/ 3/ 9 掲載、3/30 更新)
アルゼンチン代表
■フォーメーションは超々攻撃的な4−1−2−3になる見通し(=2−3−2−3で、当初メディアが予想した通り)。M=ゴンサレスが左の1.5列目に入り、MFが3人、ワン ボランチには初めてL=ゴンサレスが入り(第2節や五輪予選ではトップ下)。バックを4人で固め、C=ロドリゲスが通常の逆の右のSBに。形の上ではこれまでの守備勢を1人 削ってFWに回し、J=P=ソリン[DF]も自由に前線に飛び出すという極めて攻撃指向の布陣で、アルゼンチン主要メディアも色々な意味で驚きを隠さない。M=ゴンサレス・C=ロドリゲスは初招集・初先発となる。
■6万人収容のスタジアムで2日前まで売れた入場券は1万枚にとどまる。
■M=ビエルサ監督が初のフォーメーション4−2−2−2を採る可能性がある。左から、2トップにH=クレスポ、レギュラーに定着したC=デルガド。回復したP=アイマールがA=ダレッサンドロと司令塔を分けると共に、L=ゴンサレス[MF]とS=バタグリアが初のダブル ボランチを作る。CBにW=サムエルに替わってG=エインセ、それに、R=アジャラ。LBおよび自由に左サイドをカバーするものとしてJ=P=ソリン、RBにC=ロドリゲスがボカでとは逆の位置で。GKは 2002 W杯からフル出場のP=カヴァジェロ。J=サヴィオラ・C=テヴェス・J=R=リケルメは先発から外れる見通し。もし3トップとなれば、左にM=ゴンサレスが入るとする。
 W杯南米予選は次節からブラジルはじめ強豪との連戦に入るため、このエクアドル戦は最後のテスト機会となる。同時に、アテネ五輪を控えたホーム戦とあって、人選には代表チームの人気回復も重要なテーマとされている。
 一方、ブエノス アイレス入りしたエクアドル代表はボンボネーラ スタジアムに隣接するボカ ジュニオルスの練習施設カーサ アマリージャで合宿に入っている。H=D=ゴメス監督は 3/29 の段階で出場メンバーを発表しておらず、選手らを整列させて戦術面の練習を進めている。同監督は変則的なフォーメーション4−1−4−1の採用を認めている。
■J=サネッティと'キリ' ゴンサレスの件で、AFAは貸し出しについての規約に違反したインテル[ITA]に対してFIFAに制裁を求める構え。M=ビエルサ監督は彼等と話し合って今回は呼ばないこととし、3/29 会見で「試合の1日前に合流するような日程は彼等の健康に関わる。」とし(アルゼンチンはイタリアから時差が4時間 遅れのため、“午前0時半”からの試合となる)、インテルの姿勢に対しては「これはサッカーを殺す行為だ。」と語った。
■今回の合宿は期間が短いが、3/27 にはヨーロッパと国内の9選手がエセイサにあるAFAのいつもの練習施設に集合している。J=サヴィオラ[FW]・J=R=リケルメ[MF]・J=P=ソリン[MF]・S=バタグリア[MF]・R=アジャラ[DF]・G=エインセ[DF]・P=カヴァジェロ[GK]が戦術面の練習やスパーリングをスタート。結局 招集されたP=アイマール[MF]と疲労の色の濃いG=ロドリゲス[DF]はルイス=ボニーニ フィジカル コーチの下でリハビリに専念しており、出場は微妙。3/28 午前にはH=クレスポ[FW]・A=ダレッサンドロ[MF]・C=デルガド[FW]が相次いでブエノス アイレス入りし、メンバーが揃った。
 C=テヴェス[FW]は初招集で、3/27 トルネオ クラウスーラのラヌース戦で2ゴールを決めているが、期待に反して五輪南米予選で振るわなかったことからメディアの注目が下がっている。
W=サムエル[DF]が出場停止に。サムエルは第1節チリ戦でを受けたため第2節ヴェネズエラ戦を欠場し、第3・4節には出場しているが、FIFA[国際サッカー連盟]の懲罰委員会は昨年 12/13 アブ ダビでの会議で、他国の代表選手がアルゼンチン代表DFほかに対してエキサイト的に行った暴行行為への制裁を引き合いにしてサムエルの出場停止の延長(今節への出場停止)を決定。3/26 AFA[アルゼンチンF.B.協会]へ通達した。AFAは4ヵ月前からサムエルの措置がどうなるのか照会を求めてきており、今頃になってこうした通達をするFIFAには海外からも批判の声が出ている。
 サムエルは翌 3/27 ブエノス アイレスへの途につく予定だったが、空港から引き返した(ASローマのファビオ=カペッロ監督は「協会が選手を招集した後で出場停止に気が付くなど信じられない。」と語ったが、この事情を知らないことによる。サムエルはそのまま 3/28 セリエAのボローニャ戦に出場したが、ASローマは2−1で破れた)。
 また、インテル[ITA]はアルバロ=ザッケローニ監督がJ=サネッティ[MF]と'キリ' ゴンサレス[MF]の貸し出しを拒否している。3/28(日本時間)にセリエAのレッジーナ戦(→ キリはベンチ入りのみ)があるためだが、クラブは代表戦開始の48時間前には代表チームに合流させることとするFIFAの規約により、すでにFIFAがインテルに対して指導を進めている。
■前節で4バック(4−3−1−2)を初テストしたのに続き、今節、M=ビエルサ監督は1トップのエクアドルに対して超々攻撃的な2−3−2−3の布陣で臨む可能性があるとアルゼンチンの主要メディアが報道。このフォーメーションは 2002 W杯南米予選 第11節ホームでのヴェネズエラ戦でテストしており、ヴェネズエラを5−0で葬っている。
■ヴァレンシアのチーム ドクターはP=アイマールの復帰には3週間を要するとコメント。アルゼンチンの主要メディアは今節は欠場と観測。アイマールは第4節までの全試合にトップ下として先発出場している。
■椎間板ヘルニアの手術をしたJ=S=ヴェロン[MF]も前節に続き招集が見送られる。ボランチはM=アルメイダ[MF]も故障中。
■P=アイマール[MF/Valencia F.C.]が 3/ 6、3−0で勝利したデポルティヴォ ラ コルーニャとのリーグ戦で左太腿に肉離れを起こし、2・3週間の戦線離脱となる見通し。リーガ エスパニョーラ(レアル マドリードに6ポイント 差の2位)・UEFAカップ(4回戦進出)は終盤を迎えており、3/30 の今節への招集は微妙に。
エクアドル代表
■代表チームは 3/26 メンバー8名ほか第一陣がキトからブエノス アイレスへ空路の途に着いた。残りのメンバーの内、国内組の6名はコパ リベルタドーレスの後、ペルーの首都リマに集合し、来亜となる。アルゼンチンのメディアは「恐れもなく旅の途についた。」と伝えている。
■サッカー小国だったエクアドルは 2002 W杯南米予選ではホームでブラジルを1−0で下し、アルゼンチンに続く第2位でW杯へ初出場を決めている。アルゼンチン 0−2 エクアドル(2001/ 7/19)、 エクアドル 0−2 アルゼンチン(2001/ 8/15)。
 今予選は、ホームでヴェネズエラに2−0で勝った後は、ブラジル・パラグアイに1ゴール差で負け、前節はペルーと引き分けて、現在7位。但し、失点はアルゼンチンと共に10ヵ国中 最少の3で2002 W杯出場のベテラン勢が揃う守備は堅い(2002 W杯予選では最多失点20を記録)。これに 2002 W杯初出場の立て役者、エースのアウグスティン=デルガド[FW]が代表復帰して、この予選 第二幕より巻き返しを狙う。
その他
【ブラジル】
■すでにリヴァウド[FW]が現役引退を表明。
【ウルグアイ】
■この第5節を終えて、ファン=ラモン=カラスコ監督(47)が解任 → ホルヘ=フォッサーティ監督が就任。
【ボリヴィア】
■この第5節を終えて、ネルソン=アコスタ監督(59)が解任 → ラミロ=ブラク監督が就任。
 

アルゼンチンが第5節の代表メンバーを発表(2004/ 3/15 掲載、3/29 更新)
■M=ビエルサ監督は 3/28 エセイサで会見を開き、3/27 夜になってもイタリアを発っていないインテルのJ=サネッティと'キリ' ゴンサレスの招集を見送ると語った。彼等の試合への準備と適応が間に合わないとした。
 この関係で招集メンバーに動きがあり、五輪南米予選組からマリアーノ=ゴンサレス[FW]が初招集される。
 J=サネッティのバックアップにはC=ウサインでなく、J=マスチェラーノが招集される。
■M=ビエルサ監督が 3/27、招集する国内組8名を発表した。カルロス=テヴェス[FW]が初めて正規A代表に名を連ねた。そして、急遽 出場停止となったW=サムエルに代わってゴンサロ=ロドリゲス[DF]が、J=サネッティの出場が不透明なためハヴィエル=マスチェラーノ[MF]が選ばれ(クラウディオ=ウサインとのいずれかが招集)、ほか、クレメンテ=ロドリゲス[DF]・ニコラス=ブルディッソ[DF]などアテネ五輪を控えてこの南米予選組が軒並み初招集(五輪予選組はC=デルガド・L=ゴンサレスを入れて計7名 → マリアーノ=ゴンサレスを加えて8名に)。また、クラウディオ=ウサイン[MF]が招集されれば 2002 W杯以来の代表復帰となる。
■マルセロ=ビエルサ監督は 3/15、第5節エクアドル戦(3/30 アルゼンチン ブエノス アイレスのエル モヌメンタル)に招集する海外組の代表メンバー14名を発表した。トップ下はP=アイマールの回復が間に合わない場合はJ=R=リケルメを起用する見通しで、リケルメは昨年6月の韓国との親善試合以来の代表復帰。昨年の国内組代表(実質 SUB-23)の北・中米遠征3試合に出場したS=バタグリア[MF]は正規A代表 初招集で、故障中のJ=S=ヴェロン・M=アルメイダに代わってボランチに入ると見られている。
 国内組からのメンバーとしてアルゼンチンでは、ロベルト=アボンダンシェリ[GK]or フランコ=コンスタンソ[GK]、ニコラス=ブルディッソ[DF]or ゴンサロ=ロドリゲス[DF]、ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]、'ルチョ' ルイス=ゴンサレス[MF]、カルロス=テヴェス[FW]、マリアーノ=ゴンサレス[FW]などの名前が挙がっている。

 以下、太字は 2002 W杯メンバー。★は正規A代表 初招集。
 計23名の招集が発表され、最終的に19名に落ち着く。内、2002 W杯メンバーは5名にとどまり、初招集は大量の8名を数える。4バックではJ=P=ソリンは左のSBに移動。
TD
 Marcelo BIELSA[AFA]
Posi.
No.
Name
Birth
Height
Weight
Club
FW
   Hernan CRESPO  1975/ 7/ 5
184
78
 Chelsea
   Javier SAVIOLA  1981/12/11
168
60
 Barcelona
  ★Mariano GONZALEZ  1981/ 5/ 5
177
66
 Racing Club
   Cesar DELGADO
 1983/ 8/18
175
75
 Cruz Azul[MEX]
  ★Carlos TEVEZ  1984/ 2/ 5
169
73
 Boca Juniors
MF
   Andrez D'ALESSANDRO  1981/ 4/15
163
54
 Wolfsburg
   Juan Roman RIQUELME  1978/ 6/24
182
75
 Villarreal
   Pablo AIMAR
 1979/11/ 3
170
62
 Valencia
   Luiz 'Lucho' GONZALEZ  1981/ 1/19
185
75
 River Plate
   Cristian 'Kily' GONZALEZ   1974/ 8/ 4 
 175 
 71 
 Inter 
   Juan Pablo SORIN  1976/ 5/ 5
171
68
 Paris S.G.
   Javier ZANETTI   1973/ 8/10 
 178 
 73 
 Inter 
   Claudio HUSAIN   1974/11/20 
 174 
 73 
 River Plate 
  ★Javier MASCHERANO  1984/ 6/ 8
178
77
 River Plate
  ★Sebastian BATTAGLIA  1980/11/ 8
180
75
 Villarreal
DF
   Roberto AYALA
 1973/ 4/12
177
75
 Valencia
  ★Nicolas BURDISSO  1981/ 4/12
182
81
 Boca Juniors
   Walter SAMUEL   1978/ 3/22 
 184 
 81 
 Roma 
   Gabriel HEINZE  1978/ 3/19
178
72
 Paris S.G.
  ★Gonzalo RODRIGUEZ
 1984/ 4/10
178
70
 San Lorenzo
  ★Clemente RODRIGUEZ  1981/ 7/31
167
65
 Boca Juniors
GK
   Pablo CAVALLERO
 1974/ 4/13
188
78
 Celta de Vigo
  ★Franco CONSTAZO  1980/ 9/ 5
187
84
 River Plate
 

エクアドルが第5・6節の代表メンバーを発表(2004/ 3/ 27 掲載)
 エルナン=ダリオ=ゴメス監督が 3/26、第5節アルゼンチン戦に臨む代表メンバー19名を発表した。内、2002 W杯メンバーが13名を占める。監督もH=D=ゴメスが引き続き指揮を執っている。
 コンディション不良だった大エースのアウグスティン=デルガド[FW](2002 W杯南米予選 得点王)が約一年振りに代表復帰し、2002 W杯で2トップを組んだJ=I=カヴィエデス[FW]、司令塔のA=アギナガ[MF]も健在。

 以下、太線は 2002 W杯メンバー。
【FW】Jaime Ivan KAVIEDES[Barcelona], Franklin SALAS[Liga de Quito], Agustin DELGADO[Aucas]
    Carlos TENORIO[Al-Saad]
【MF】Edwin TENORIO[Barcelona], Alfonso OBREGON[Liga de Quito],
    Alex AGUINAGA[Liga de Quito],
    Marlon AYOVI[Deportivo Quito], Cleber CHAL[Deportivo Quito],
    Edison MENDEZ[Irapuato/MEX]
【DF】Giovany ESPINOZA[Liga de Quito], Neicer REASCO[Liga de Quito], Fricson GEORGE[Barcelona],
    Ulises De la CRUZ[Aston Villa/ENG], Ivan HURTADO[Real Murcia/ESP], Jairo CAMPOS[Aucas]
【GK】Jose Francisco CEVALLOS[Barcelona], Jacinto ESPINOZA[Liga de Quito]
ほか、Vilson ROSERO[Aucas]


その他の試合結果(2004/ 3/31 掲載、4/ 2 更新)
■予選最下位のコロンビアが初白星。敵地に臨み、0−2でペルー(6位)を抑える。
■ホームにブラジル(3位)を迎えてのパラグアイ(首位)は、試合開始後に30分以上 停電するハプニングがあったが、後半8分のロナウド[FW]のGKとの一対一、ロナウヂーニョの好位置からのFK等の攻撃を凌ぎきり、0−0で終了! ブラジルも4−3−3を採用し、トップにロナウド・ロナウド・カカ。3連続ドロー。
これにより今節、アルゼンチンの首位確定! 次の第6節、アルゼンチンはアウェーでブラジルと対戦する。

■最多ゴール中の好調ウルグアイ(4位)のホーム、モンテビデオに乗り込んだヴェネズエラ(5位でW杯出場経験なし)は0−3の大勝。アルゼンチン メディアは「これは現実だ。」と伝える。ヴェネズエラは3連勝で4位に上昇。
■ボリヴィア(9位)のホーム、海抜 3,700 mの高地ラパスでのアリ地獄に臨んだチリ(8位)が0−2(前半0−1)で歴史的勝利を得る。


Copyright© Vamos Argentina 2002 -.

hometop