ペケルマン監督は残す試合は戦力のテストとしてメッシらを試す・・・パラグアイにW杯南米予選で初めて白星を献上


  world cup 南米予選
第16節 パラグアイ戦[Away・国際A]
 
 【日 時】2005/ 9/ 3 17:00(日本時間 翌 6:00)〜  【会 場】アスンシオンの Defensores del Chaco
予選
4位
FIFA
35位
パラグアイ
1−0
アルゼンチン
予選
首位
FIFA
2位
0−0
14' R=SANTA CRUZ
67' J=VILLAR, 76' E=BARRETO,


20, 54' HEIZE, 78' DALESSADRO, 84' ZABALLETA,
54' HEINZE
 
 
先発予想
ファリアス   
 C=デルガド 81'→ メッシ

リケルメ → 71' ダレッサンドロ
ソリン(C)      
       サバレタ
カンビアッソ  
  L=ゴンサレス
エインセ → 55'   

アジャラ
   コロッチーニ

監督:ホセ=ペケルマン

アボンダンシェリ
 
   ※
 

サンタクルス → 46' カバナス 
   アエド
ドス=サントス → '88 クエバス 
      バレット
パレデス  
  アクーニャ
ニュネス        
         カニサ
ガマーラ(C)   
    カセレス

監督:アニバル=ルイス

ヴィジャール
 

試合展開
 前半。先制を狙うパラグアイの激しい攻撃が続いて、R=サンタ クルス[FW]、C=バレデス[MF]ほかがシュート、R=アボンダンシェリ[GK]が好セーブ。9分、C=デルガド[FW]がミドル シュート、クロスバーの上に。時折カウンターで飛び出すパラグアイ、攻守の展開が早い。14分、N=アエド[FW]がシュート、アボンダンシェリがクリアしたが、G=エインセ[DF]を振り切ったサンタ クルスがゴール、先制。その際、エインセはサンタ クルスのハンドを主張して手を上げる。その後は退いたパラグアイ、攻めるアルゼンチンの状態が続く。31分、J=R=リケルメ[MF]がPKエリア右隅から直接FKを狙ったが、ゴール右上へ。43分に決定機、デルガドが後ろに流したボールを 'ルチョ' ゴンサレス[MF]がゴール正面で打つが、クロス バーの上へ。アルゼンチン、結局パラグアイの壁を破れず。アルゼンチンは前線の連携が見られず、E=ファリアス[FW]は全く消えている。
 後半。アルゼンチン ペースに。48分、左から走り込んだJ=P=ソリン[MF]がパスを受けて決定的なシュートを放つが、クロス バーの上へ。 50分、デルガドが右寄りからボレー シュート、J=ヴィシャールがセーブ。続いて52分、エインセが走り込んでポストを受けてシュート、ゴール左へ。そのエインセはドリブルに入ったパレットを後ろから倒して、この日2枚目で退場。形勢逆転、俄然パラグアイが押せ押せに。アルゼンチンの最終ラインはエインセが真ん中に、右にR=アジャラ、エインセが抜けた左にはソリンが下がる。デルガドがCKに入るとスタンドから物が投げられ、アルゼンチン選手がサイドに来ると必ず降って来る。66分、リケルメ[MF]がPA右角辺りからPK、ファーに落とすが、デルガドに合わずに流れる。すると、67分、カバナス[FW]がカウンターで抜けて、強烈なロング シュート、ゴール右下外に。71分、後半ようやく調子が上がってきたリケルメに替わってA=ダレッサンドロ[MF]投入。75分、P=サバレタ[MF]の右からのクロスにゴール前でデルガドがヘッドで合わせたが、GK正面。パラグアイ選手のオーバーなジェスチャーに素直にカードを出すブラジルの主審。ラスト10分、ここまでいないも同然のファリアスではなくデルガドが退いてL=メッシ[FW]投入。サバレタが接触で左肘から流血、治療。アルゼンチン危うし、82分、右から走り込んできたドス=サントス[MF]が打ち、ファー ポストを叩く。またも危うし、92分、アボンダンシェリ[GK]が股を抜かれたが、走り込んだサバレタ[MF]がゴール ライン ギリギリでカット。ホイッスル。
 アルゼンチンはW杯予選史上で初めてパラグアイに破れる。
試合後のコメント
■ホセ=ペケルマン監督:チームがリラックスせずに安定を欠していたこととモチベーションの低さなどを敗因として挙げ、目標はあくまでW杯として今後チームをよりインテグレートしていくと語った。
 
 

ニュース(2005/ 9/ 2 掲載、9/ 3 更新)
アルゼンチン代表
■代表チームは 9/ 2 夜アスンシオン入りした。シルヴィオ ペティロッシ国際空港にはファン約 100 人が出迎えたが、代表チームは姿を見せずにバスでホテルへ直行。滞在するシェラトン ホテルにもファン 200 人が詰めかけた。練習施設は明らかになっていない。
■W杯南米予選に初めて召集されたリオネル=メッシ[FW]がコメント:「自分がここにいることがまだ信じられないよ。だって SUB-20 代表になってからそんなに経っていないんだから。ハンガリー戦(8/17)の時とは違うデビューをイメージしているよ。もう一度ピッチに立てればいいな(笑)。もしパラグアイ戦で(監督に)呼ばれたら、うまくゆくように願っているよ。〜」
■9/ 1、ホセ=ペケルマン監督がエセイサにあるAFA[アルゼンチン F.B.協会]のスポーツ コンプレックスで会見を行い、まだ出場メンバーやフォーメーションが固まっていないことを明らかにし、念頭にあるのは7・8名で、試合前日の朝まで待つ必要があると語った。そして、今節はパラグアイとしては現在の4位を固守するためには絶対 落とせないことから、難しい試合になるだろうとの見通しを示した。
 また、W杯予選が全て終れば、最大限のアドバンテージを維持するために幾つか公式戦や親善試合を行うとした。
 尚、ファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]の召集を今回も見送った理由については、「ヴェロンは偉大な選手であり、捨てている訳ではない。」などと召集しなかった選手については特にコメントはないとした。
パラグアイ代表
■ロケ=サンタクルス[FW]が 9/1 コメント:「土曜日の試合はW杯予選においてアルゼンチンを初めて打ち負かし得る新たな機会になるだろう。」
 というのは、パラグアイ代表のスポークスマン、ギジェルモバッティラナによれば、1957 年以降 両チームはW杯南米予選で11回 対戦しているものの、パラグアイの0勝7分4敗、得点はパラグアイの8に対してアルゼンチンが16。また、コパ アメリカでも21回 対戦しながらパラグアイは未だ1勝も挙げられず4分17敗。だが、今回はアルゼンチンはすでにドイツ行きを決めており、選手の脱落が続いている上に、ホーム戦と分が好い。ちなみに、4年前のW杯南米予選ではアスンシオンで2−2、ブエノス アイレスで1−1。
 尚、サンタクルスは右膝の負傷でここ2週間バイエルン ミュンヘン[GER]の戦列を離れ、今節の参加は無理と見られていたが、予想外に回復が進んだことからチーム ドクターがアスンシオン行きを認めたもので、パラグアイ代表のアルバニ=ルイス監督も2トップの一角として出場を進めている。
■キャプテンのカルロス=ガマーラ[DF]は 9/ 1 の会見で「我々は世界最高のチームの一つと対戦する訳だが、これを破ってその力があることを証明する必要がある。」と強調。
■ゴール ランキング2位の主砲ホセ=カルドソ[FW]は故障を抱えて出場は難しい見通し。
■会場のアスンシオンから35km離れたイパネのスポーツ施設でキャンプ。
セレソン
■カルロス=パレイラ監督が 8/30 の会見で先発11名を早々に発表。今年6月のコンフェデレーションズカップの際の2トップ・2トップ下は全ての試合で大量ゴールを産むことを意味しないとしながらもこのシステムでチリ戦に臨む考えで、ロナウドとアドリアーノの2トップに、ロビーニョ(ロナウジーニョの替わり)とカカが詰める強力な布陣。もし機能しない場合は見直すことを示唆したが、圧倒的な攻撃力を見せつけてドイツ行きを決めたい考え。ブラジルではこれにロナウジーニョ[MF]が入った“ビッグ5”の競演(3トップ・2トップ下)を望む声が高い。
■ロナウジーニョ=ガウショ[FW]は累積警告で欠場。

チリ代表
■ネルソン=アコスタ監督が 8/30、ブラジルからの勝ち点3奪取を厳命。パラグアイ・コロンビアとW杯出場権を争っており、「劣等感を持たずにプレーすることが必要だ。ただ座ってロビーニョを見ているだけなら、サインをもらいに来たのと一緒だから。」とはっぱ。
 

第16節のメンバーを発表(2005/ 8/27 掲載、2005/ 9/ 2 更新)
■その後、エルナン=クレスポ[FW]が 8/27 プレミアシップ第4節トッテナム戦で右足太ももの筋肉を負傷。ルシアーノ=ガジェッティ[FW]・ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]も負傷で代表を外れた。ホセ=ペケルマン監督は替わりにエルネスト=ファリアス[FW]を代表初召集。
■ホセ=ペケルマン監督は 8/26、セサル=デルガド[FW]を追加召集した。国内組からはリーヴェル プレートとボカ ジュニオルスからGKを2人、ロベルト=アボンダンシェリとヘルマン=ルクスを召集。計22名。
■ホセ=ペケルマン監督は 8/20、第16節パラグアイ戦(9/ 3 パラグアイ アスンシオン)に召集する海外組の代表メンバー19名を発表した。
 6月のワールドユース選手権で優勝した SUB-20 代表からリオネル=メッシ[FW]とパブロ=サバレタ[MF]がハンガリーとの親善試合(8/17)に続いて召集された。ファクンド=キロガ[DF]はペケルマン体制となってからは初めての代表入り。一方、移籍して間もないハヴィエル=サヴィオラ[FW]やワルテル=サムエル[DF]、パブロ=アイマール[MF]、ハヴィエル=サネッティ[MF]らの主力メンバーが外れた。インテル[ITA]で好調ぶりを見せているファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]の代表復帰もまたも見送りに。
 尚、ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]が 8/10 のインテル ナショナウとの試合で右股関節を傷めたが、8/16 に全治5週間と発表されている。

 以下、太字は 2002 W杯メンバー。★はA代表初召集。
TD
  Jose PEKERMAN[AFA]
La Nacion
採 点
Ole
採 点
Posi.
No.
Name
Club
Birth
Height
Weight
FW
 Hernan CRESPO   Chelsea   1975/ 7/ 5 
 184 
 78 
   Luciano FIGUEROA  Villarreal  1981/ 5/19
183
74
   
   Cesar DELGADO   Cruz Azul[MEX] 
 1983/ 8/18 
 175 
 75 
   
   Lionel MESSI  FC Barcelona  1987/ 6/24
170
65
   
   Maximiliano RODRIGUEZ  Atletico Madrid  1981/ 1/ 2
173
83
   
  ★Ernesto FARIAS  River Plate  1980/ 5/29
182
76
   
   Luciano GALLETTI   Atletico Madrid   1980/ 4/ 9 
 177 
 70 
MF
   Andrez D'ALESSANDRO  Wolfsburg  1981/ 4/15
163
54
   
   Juan Roman RIQUELME  Villarreal  1978/ 6/24
182
75
   
   'Lucho' Luiz GONZALEZ  FC Porto  1981/ 1/19
185
75
   
   Pablo ZABALETA  Espanyol  1985/ 1/16
173
69
   
   Mario SANTANA  Palermo  1981/12/23
180
72
   
   Esteban CAMBIASSO  Inter  1980/ 8/18
177
78
   
   Javier MASCHERANO   Corinchiance   1984/ 6/ 8 
 178 
 77 
   Lucas BERNARDI  A.S.Monaco  1977/ 9/27
171
67.5
   
DF
   Roberto AYALA 
 Valencia   1973/ 4/12 
 177 
 75 
   
   Gabriel MILITO  Real Zaragoza  1978/ 9/ 7
176
70
   
   Juan Pablo SORIN  Villarreal  1976/ 5/ 5
171
68
   
 Gabriel HEINZE  Manchester United  1978/ 3/19
178
72
   
 Fabricio COLOCCINI  Deportivo la Coruna  1976/ 8/31
183
78
   
   Facundo QUIROGA  Wolfsburg  1978/10/ 1
178
76
   
GK
   Roberto ABBONDANZIERI
 Boca Juniors  1972/ 8/19
185
88
   
   German LUX
 River Plate  1982/ 7/ 6
183
77
   


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