ペケルマン サッカーが本格始動。フォーメーションは1−4−2−2−2。ヴェネズエラを退ける


  world cup 南米予選
第11節ヴェネズエラ戦[Home・国際A]

 【日 時】2004/11/17 21:45(日本時間 翌 9:45)〜  【会 場】ブエノス アイレスのエル モヌメンタル
予選
2位
FIFA
3位
アルゼンチン
2−1
ヴェネズエラ
予選
6位
FIFA
73位
1−1
3', 44' Riquelme, 66' Saviola
 Zanetti

33' Moran, 71' Vielma
 Vera


フィゲロア  
 C=デルガド → 57' サヴィオラ
ソラーリ → 64' L=ゴンサレス 
      リケルメ
カンビアッソ → '79 プラセンテ 
 マスチェラーノ
ソリン(C)       
        サネッティ
G=ミリート    
   G=ロドリゲス

監督:ホセ=ペケルマン

アボンダンシェリ
 
   ※ マスチェラーノとカンビアッソの位地は逆か。リケルメをトップ下に、マスチェラーノはボランチに。



R=モラン
J=ロハス
J=アランゴ
R=パエス → 60' L=ヴィエルマ
L=ヴェラ(C) 
 L=ヒメネス → 67' C=カセレス
J=エルナンデス → 52' G=ウルダネダ 
      L=ヴァレニージャ
A=シチェロ   
     J=レイ

監督:リカルド=パエス

R=ドゥダメル
 

試合展開
 先発の顔ぶれに、FWにはJ=クレスポもJ=サヴィオラもC=テヴェスもおらず、クルス アスールのコンビの2トップ。その下にはP=アイマールもA=ダレッサンドロもおらず、ボランチのJ=S=ヴェロンは代表から離れたまま。DFにはR=アジャラもW=サムエルも不在。急遽 変更になったフォーメーションはセンターライン上にGKだけ、というビエルサ時代にはあり得なかったアルゼンチン。
 試合開始4分、アルゼンチンはJ=R=リケルメ[MF]のFKが相手オウン ゴールを誘って先制。だが、守備の連携が怪しく、32分には同点ゴールを許し、前半ロスタイムに、ペナルティ エリアぎりぎりの正面のFKをリケルメが直接 弾丸シュートを叩き込んで前半で勝ち越し。後半、生彩のないC=デルガド[FW]に替わって入ったJ=サヴィオラ[FW]が66分 狙いすましたミドル シュートを決めて(この予選初ゴール)3−1にリードを広げる。
 セレソンがエクアドル相手に今予選初の黒星を喫したため、アルゼンチンが第5節以来の首位に返り咲く。
見どころ
■W杯南米で両者は過去13回対戦しており、アルゼンチンが全勝。得点57、失点6。ヴェネズエラに最後にゴールを許したのは 1996 年。
■アルゼンチンはアウェーでのブラジル戦以外には白星を献上しておらず、ここまで順当な予選運び。後につけるパラグアイは脱落濃厚のチームとの試合が終盤に散らばるために追い上げは必至。
■累積:J=SAVIOLA[FW], Kily GONZALEZ[MF], A=DALESSANDRO[MF], J=ZANETTI[MF],
     L=GONZALEZ[MF], E=CAMBIASSO[MF], R=AYARA[DF], D=PLACENTE[DF/MF],
     F=COLOCCINI[DF], F=QUIROGA[DF]
 累積:W=SAMUEL[DF], G=HEINZE[DF]
 
 

ニュース(2004/10/17 掲載、11/18 更新)
アルゼンチン代表
■フォーメーションは1−4−2−2−2になるとアルゼンチンのメディアが予測を始めた。E=カンビアッソ(左)とJ=マスチェラーノ(右)のダブル ボランチ、S=ソラーリ(左)とJ=R=リケルメ(右)の2トップ下になると伝えている。
■11/16 夜、先発組と控え組に別れて30分のテスト マッチを行った。先発組は下の通り。フォーメーションは前節と同じ1−4−3−1−2。控え組には SUB-17 代表・SUB-20 代表のメンバーが入った。結果は5−0で、フィゲロア[FW]×2ゴール、ソリン[MF]×2ゴール、ガジェッティ[FW]×1ゴール。
 J=サヴィオラ[FW]は 11/15 にチームに合流して以来 別メニューをこなしている。

 【FW】L=フィゲロア(→ ガジェッティ)、C=デルガド
 【MF】J=R=リケルメ、
     S=ソラーリ(→ ダレッサンドロ)、E=カンビアッソ(→'ルチョ' ルイス=ゴンサレス)、
     J=マスチェラーノ
 【DF】J=P=ソリン、G=ミリト、G=ロドリゲス、J=サネッティ
 【GK】R=アボンダンシェリ
 尚、J=ペケルマン監督は試合前日の夜になってもフォーメーションを正式には明らかにしていない。
■トップはL=フィゲロア[FW]、司令塔はJ=R=リケルメ[MF]が中心になる見通し。
■11/16 朝の短い会見で、J=ペケルマン監督は「フォーメーションは一番 最後に決める。選手らのキャパシティにかかっている。」と語った。
■アルゼンチンのメディアはC=テヴェス[FW]の代表落ちをクローズアップしている。テヴェス自身はJ=ペケルマン監督からお呼びがかからなかったことにショックを隠していない。現在の不調の原因については大きいイベントの後ではいつものこととし、これも勉強の内であり、乗り越えるつもりだと語った。
■J=ペケルマン監督は 11/15 会見を開き、C=テヴェス[FW]を召集しなかった理由について「我々は現時点で好しとは思えなかった。」としてボカ ジュニオルスでの最近の不調を挙げた。H=クレスポ[FW]をメンバーから外した理由については「我々は考慮に入れているが、ベスト(コンディション)のクレスポを望んでいる。」とした。また、対戦相手のヴェネズエラ代表については「チームとして大変 好いレベルを見せてきている。それまでの彼等自身を何度も超えてきたし、彼等のサッカー史においても最高の瞬間にある。」と敬意を表した。
 先発の顔ぶれについては明らかにしていないが、フォーメーションについては 11/16 明確にしたいとした。
■キャプテンのJ=P=ソリンがコメント:
 「楽な試合ではあり得ない。(南米最弱と見られてきたヴェネズエラ代表については)どの選手に対しても過小評価は必要じゃない。」
■フォーメーションは前2節と同じでS=ソラーリが入った1−4−3−1−2、または、A=ダレッサンドロとJ=R=リケルメがトップ下に入る1−3−3−2−2が予想されている。いずれにしても今節は各ポジションでレギュラーの脱落が多いため、システムの確認よりも、控え選手のテストの機会と承知されている。
事前キャンプが 11/14 エセイサにあるAFA[アルゼンチン F.B.協会]のスポーツ コンプレックスでスタートした。この日 参加したのは、A=ダレッサンドロ[MF]、J=P=ソリン[MF]、E=カンビアッソ[MF]、F=コロッチーニ[DF]、D=プラセンテ[DF]、および召集が発表された国内組の'ルチョ' ルイス=ゴンサレス[MF]、J=マスチェラーノ[MF]、R=アボンダンシェリ[GK]の8名。雨の中、軽めの練習をこなした。正午メキシコから帰国したL=フィゲロア[FW]、C=デルガド[FW]を含めて、残る海外組の12名は 11/16 にチームに合流する。
■クルス アスール[MEX]のL=フィゲロア[FW]は今季13試合に出場して10ゴールと絶好調。
 エスパニョール[ESP]のマキシミリアーノ=ロドリゲス[FW]はリーガ エスパニョーラ第11節を終えて7ゴール、得点ランキング2位タイに浮上。
 メンバー落ちしたA.C.ミラン[ITA]のエルナン=クレスポ[FW]はセリエA第12節まで5試合に出場してノーゴールの絶不調にある。
■サンティアゴ=ソラーリ[MF]が召集を受けてラジオでコメント:
 「代表メンバーに入ってハッピーだ。そして、監督に常にピック アップして貰えるようにハイ レベルのプレーをしなくてはならない。」
パブロ=アイマール[MF]が当分ピッチを離れる。10/30 アトレティコ マドリードとのリーガ エスパニョーラで頭部を負傷して入院。
ワルテル=サムエル[DF]が全治1・2週間。スペイン国王杯レガネス戦(10/26)で右膝を負傷。
■ホセ=ペケルマン監督が次節の前にヨーロッパでプレーする召集候補選手らの視察にフィジカル トレーナーのエドゥアルド=ウルタスンと共に出発した。個人的な視察で、11日間ドイツ・スペイン・イタリアを回る。サスペンデッドになっている選手ら、特にR=アジャラ・C=ロドリゲス・N=ブルディッソらDF陣のチェックが目的という。ヴァレンシア[ESP]・インテル[ITA]との関係修復も目的とされる。
 ペケルマン アルゼンチンを構想する上でいくつかある課題について、アリエル=オルテガ[FW]については「我々のサッカーにおいて重要なFWだ。同時に、長期間ピッチを離れていたのも事実だ。期待して観察することが必要だ。」との見方を示した。そして、出場停止が解けた選手らの合流、ロシア組の情報も全て集めるなど、次節のメンバーが小さからず変わり得る可能性を示した。また、ペケルマン監督はアルゼンチン国内組で(中心にして)安定したグループを作ろうという構想も持っており、これまで召集したメンバーに加えて、次の6選手に大きく注目している:Cata DIAZ[Colon], Fabricio FUENTES and Lucas CASTROMAN[Velez], Sebastian DOMIGUEZ and Fernando BELLUSCHI[Newell's], Rodrigo PALACE[Banfield]。
 
ヴェネズエラ代表
■ルパート=モラン[FW]、ファン=アランゴ[MF]の先発が固まった。
■ヴェネズエラ代表は搭乗したルタカ航空機が右タービンにトラブルを起こし、11/14 ブエノス アイレスの北 約 1,000 kmのチャコ地方の空港に緊急着陸した。一行の選手13名とリカルド=パエス監督らは無事で、アルゼンチン航空機に乗り換えて同日の夜ブエノス アイレスに到着した。ファン=アランゴ[MF]ら残る選手7名は別便で 11/15 ブエノス アイレスに到着。
■もし勝てば再び予選突破圏内にジャンプ アップ。
 得点源は第9節ブラジル戦で2ゴールを決め(公式戦でセレソンからゴールを奪ったのはヴェネズエラ史上3人目)、前節エクアドル戦でも2ゴールを決めたルパート=モラン[FW]、若手の司令塔のファン=アランゴ[MF]。
その他
【ブラジル】
■セレソンはマイアミで一日 費やした後、11/15 高地対策にエクアドルのグアヤキル市に移って事前キャンプをし、11/17 に会場のキトに入る予定。
 ロナウド[FW]のコメント:
 「エクアドルはブラジルでも好い守備を見せたし、我々はすでに勝利への困難を抱えている。・・・かなりボールをキープしなければならないような高度を感じることはないし、そのことは基本としてあるが、我々の疲労は早いだろう。」と語った。
 主審は、第6節ブラジル vs. アルゼンチンでセレソンに3つのPKを与え、コパ アメリカ 2004 準々決勝ブラジル vs. メキシコでは4−0の判定を出して常にセレソン寄りが指摘されるオスカル=ルイス[COL]。
■ルイス=ファビアーノ[FW/FC Porto]、およびゼ=ロベルト[MF/Bayern Munchen]が頭部の負傷により、エドゥ[MF/Arsenal]がつま先の骨折によりメンバーを離脱。
■10/27 代表メンバーを発表。傑出したFWには、ロナウド[Real Madrid]・ロナウジーニョ[Barcelona]・アドリアーノ[Inter]・ルイス=ファビアーノ[FC Porto]が顔を揃えた。代表復帰に意欲を見せるリヴァウド[FW]は召集されず。
■ロナウド[FW]が代表通算65ゴールで2位70ゴールのロマーリオ、3位67ゴールのジーコの記録に迫る。1位は95ゴールのペレ。
■海抜 3,000 m近いキトでのエクアドル戦に向けた準備が前節を終了してすぐに始まっている。エクアドルはここまでホームでは4勝1分の負けなし。4年前セレソンは0−1で負けており(ラパスでのボリヴィア戦も1−3で負け)、今節は体ならしに早めに現地入りする予定。
【パラグアイ】
■一時 代表引退で揺れていたホセ=カルドソ[FW](33)が続投を決めてメンバー入り。カルロス=ガマーラ[DF]は膝靱帯の故障から復帰。ロケ=サンタクルス[FW]は右膝の手術から回復しておらず今節も召集なし。
【ウルグアイ】
■得点源のディエゴ=フォルラン[FW/Villarreal C.F.]が新任のホルヘ=フォッサーティが代表監督である限り代表チームでプレーしないと態度表明。
【エクアドル】
■メキシコとの親善試合(10/27 ニューヨーク)は2−1で負け。
【チ リ】
■M=サラスに替わってトップを務める筈だった得点源のレイナルド=ナヴィア[FW]が6ヵ月の戦線離脱。11/15 明らかになったもので、右膝を手術。
主砲マルセロ=サラス[FW]が欠場。リーヴェル プレートで右ふくろはぎの筋肉を負傷。
■チームの規律を乱したとして前節アルゼンチン戦でメンバーを外された司令塔のダビド=ピサロ[MF/Udinese]が召集。
 

ペケルマン新監督が第11節の代表メンバーを発表(2004/11/ 3 掲載、11/15 更新)
カルロス=テヴェス[FW/Boca Juniors]が召集されず。ホセ=ペケルマン監督は 11/13 夜 残る国内組を発表し、'ルチョ' ルイス=ゴンサレス[MF]・J=マスチェラーノ[MF]・R=アボンダンシェリ[GK]の3名を召集した。テヴェスのメンバー落ちは記録的な低迷にあるボカ ジュニオルスでの不調が理由と見られる。
 召集は計20名。前節の反省からか、FWの割合が増えたが、DFは名目上4名のみ。
H=クレスポ[FW]・F=キロガ[DF]がメンバーを外れた。J=ペケルマン監督が 11/12 発表したもので、理由は明らかにしていないが、選手のコンディションを再考したものと見られる。
■イタリアを視察中のホセ=ペケルマン監督は 11/ 2、第11節ヴェネズエラ戦(11/17 ヴェネズエラ カラカス)に召集する海外組の代表メンバー19名を発表した。
 内、16名が前節と同じ顔ぶれで、第1節からビエルサ アルゼンチンのウイングを務めたC=デルガド[FW]ほか、第3・4節に召集されるのみで終わったL=ガジェッティ[FW]・S=ソラーリ[MF]が復帰。H=クレスポも再び召集。第4節から遠ざかっているJ=S=ヴェロン[MF]はまたもメンバーから外れた。W=サムエル(故障中)・G=エインセはで召集なく、回復が長引いているR=アジャラも出場しなことで、守備陣はリニューアル。M=ロサレス[FW]・P=アイマール[MF]・'キリ'=ゴンサレス[MF]・クレメンテ=ロドリゲス[DF]は故障中。2002 W杯メンバーは4名にまで減少。初召集はなし。
 残る国内組は4名、C=テヴェス[FW]・'ルチョ' ルイス=ゴンサレス[MF]・J=マスチェラーノ[MF]・R=アボンダンシェリ[GK]の召集が確実と見られる。11/14 夜に発表の見通し。

 以下、太字は 2002 W杯メンバー。( )はペケルマン監督 指揮でのワールド ユース選手権 出場年次。
TD
  Jose PEKERMAN[AFA]
La Nacion
採 点
Ole
採 点
Posi.
No.
Name
Birth
Height
Weight
Club
FW
 Hernan CRESPO   1975/ 7/ 5 
 184 
 78 
 Milan 
   Javier SAVIOLA('01)  1981/12/11
168
60
 Monaco
採点なし
7.5
   Luciano FIGUEROA  1981/ 5/19
183
74
 Cruz Azul[MEZ]
   Maximiliano RODRIGUEZ('01)  1981/ 1/ 2
173
83
 Espanyol
4.5
21
 Cesar DELGADO
 1983/ 8/18
175
75
 Cruz Azul[MEX]
   Santiago SOLARI  1976/10/ 7
180
75
 Real Madrid
4.5
 9
 Luciano GALETTI  1980/ 4/ 9
177
70
 Real Zaragoza
MF
 
 Juan Roman RIQUELME('97)  1978/ 6/24
182
75
 Villarreal
19
 Andrez D'ALESSANDRO('01)  1981/ 4/15
163
54
 Wolfsburg
 3
 Juan Pablo SORIN('95)  1976/ 5/ 5
171
68
 Villarreal
5.5
 4
 Javier ZANETTI  1973/ 8/10
178
73
 Inter
5.5
    'Lucho' Luiz GONZALEZ  1981/ 1/19
185
75
 River Plate
採点なし
採点なし
   Lionel SCALONI('97)  1978/ 5/16
182
80
 Deportivo la Coruna
 
 Javier MASCHERANO  1984/ 6/ 8
178
77
 River Plate
5.5
   Esteban CAMBIASSO('97・'99)  1980/ 8/18
177
78
 Inter
DF
 
 Gabriel MILITO('99)  1978/ 9/ 7
176
70
 Real Zaragoza
   Diego PLACENTE('97)  1977/ 4/24
176
72
 Bayer Leverkusen
採点なし
採点なし
 2
 Gonzalo RODRIGUEZ
 1984/ 4/10
178
70
 Villarreal
   Fabricio COLOCCINI('01)  1976/ 8/31
183
78
 Milan
 Facundo QUIROGA   1978/10/ 1 
 178 
 76 
 Wolfsburg 
GK
 1
 Roberto ABBONDANZIERI
 1972/ 8/19
185
88
 Boca Juniors
3.5
   Leonardo FRANCO('97)  1977/ 5/20
188
79
 Atletico de Madrid
採 点
【ヴェネズエラ】 「LA NACION」:「Ole」の順
[FW]R=モラン(:5.5)
    R=ロハス(:4.5) J=アランゴ(:5) R=パエス(5:5)→ L=ヴィエルマ(−:−)
[MF]L=ヴェラ(5:5) L=ヒメネス(5:5.5)→ C=カセレス(−:−)
[DF]J=エルナンデス(5:5)→ G=ウルダネダ(−:4) A=シチェロ(5:4.5) J=レイ(3.5
    R=ドゥダメル(
[GK]L=ヴァレニージャ(5:4.5)


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